うちは食品の加工を行っている工場なのですが、既に高効率照明を導入しており、更なる電気代の削減のためデマンドコントロールの導入を検討していました。しかし、食品を製造しているため、デマコン導入による工場内の温度上昇が食品品質に影響を与える可能性があるので導入を諦めていました。
この空調間欠運転システムはタイマー式の省エネシステム制御を行います。そのため、作業場の環境を変えることなく制御することができるため、商品の品質に影響を与えないのが導入の決め手となりました。
実際に、冷凍・冷蔵機内の温度を設定範囲内に収めた上で基本料金を年間５１万円、使用料金を年間１００万円まで削減することができました。

室内に温度ムラがあり、夏は窓側が暑く、冬になると足元が冷えてました。設定温度を変えて（夏場は下げて、冬場は上げる）も局所的に冷え過ぎたり暖まり過ぎたりと、温度の差が激しくなるだけで、室内の温度調整が非常に難しかったのです。
空調機を新たに入れることも考えたのですがもったいないので、まだ動いている既存の空調設備で何とかならないかを模索していました。 いろいろ調べていく中で、循環ファンという既存空調を活用して室内の温度ムラを解消するものを見つけました。早速、 底冷えする冬に自社の事務所で効果検証をしたところ、循環ファンを取り付けた部屋では顕著な効果（上下温度ムラの解消）が見られました。
また、使ってみると 全く音も気にならず快適な作業空間を維持できています。

我々の工場で使用している エアコンは古くほとんど掃除もしていなかったので、効きがどんどん悪くなってました。特に夏場は工場内が全然冷えません。効きを良くするため掃除しようと空調を開けてみると、 ゴミやほこりが熱交換器にびっちりこびりついていました。別の仕事がある中で自分たちで掃除するのは手間なので、いろいろな業者を探していました。 いろいろ調べていくと、エアコン専用のロボット洗浄機の存在を知りました。ロボットによる清掃は、 熱交換器のアルミフィン一枚一枚を丁寧にミリ単位で高圧洗浄することができ、 従来の手洗いでは取り切れなかった汚れをきれいに取り除くことができるとのこと。
実際にロボット洗浄機を使用してみると、 風量が11.73m³/分から14.92へm³/分と24%まで回復し、それに伴い 消費電力も4%削減することができました。

工場ではお米を炊くための炊飯器があります。炊飯器から放熱があり稼働時間が長い為、炊飯室は常に暑いです。少しでも室内の熱を逃がすために強制排気をしていました。この状況だと、吸排気のバランスがうまく取れず、炊飯室内が負圧状態に。。。負圧になると、室外からゴミやほこり、虫などが入りやすい環境になってしまうので、対策に困っていました。
そこで、気化熱利用給気システムを導入しました。このシステムは気化熱のみを活用して、フレッシュな外気を冷却しながら給気するシステムです。実際に、夏場は外気36℃を27℃程度にまでに冷却し室内に給気することができました。 おかげ様で、室内を陽圧化しながら室内温度を下げることができました。またうれしいことに、本システムは圧縮機がないので、通常の給気用外調機と比べ70%程度の低消費電力で稼働させることができるのも魅力です。
さらに、冷媒を使用していないので、環境にやさしくフロン点検も不要なので大変たすかってます。

ホテルで使用されるベッドシーツやバスタオル等のクリーニングを行っています。大型乾燥機からの廃熱があり、夏場は特に作業場環境が過酷でした。頑張っている従業員が熱中症で倒れてしまわないよう、改善が急務でした。 しかし、工場内の作業場はとても広く室内全体を空調で冷やすことは不可能に近い状況でした。また、スポット的に空調を使用したとしても、莫大なイニシャルコストとランニングコストがかかることは容易に想像がつき、本当に困っていました。
諦めずにいろいろと調べている中で、井水式スポットクーラーという技術に出会いました。井水式スポットクーラーは、 年中一定温度（15～17℃）を保つ井戸水を上手に利用して涼しい風を作り出し、作業場をスポット的に冷却するというものでした。「これだ！」と思いました。もともと井水はたくさん使っていて、井水にはお金がかからないので、ランニングコストも抑えられる。圧縮機を使用していないので、動力はファンとポンプのみで電気代も安い。まさに、自分たちみたいな工場の為に存在する技術だと思いました。
導入前に簡易デモ機を借りて体感出来ていたので安心して導入することが出来たのも良かったです。